友の会・ティールーム・カタツムリの内緒話
 

          P.5  歌を集めて  コンサート  近づくコンサート 

               御礼
   発売!  お蔭様で



  【歌を集めて】

 歌曲集というのは似合わない。歌集かなぁ…
 歌集と歌曲集の間というのが、一番びったりする気がします。
 堀江はるよさんが只今作曲中の歌の曲集のお話です。

 2003年の「たんぽぽ」、2005年に「クリスマスローズ」と「訪れ」を書いて、
 しばらく間があいて今年、2009年1月に「舟」を作曲。12曲書いて曲集にしたいと
 言っているわりには、ずいぶんゆっくりね…と思っていましたが、つい先日、“次の曲が
 出来たわ”と連絡が入りました。明るいお日様、緑の風、花の香り…五月の歌だそう。

 続いて“六月の歌が出来たわ…雨の中を傘を差して森を散歩する歌なの”と、また連絡が。
 お弁当持ってゆくの…というので、“雨の中じゃ食べる場所がないでしょ”と言ったら、
 森の中に小屋があるのだそうで、行き届いた歌のようです。

 “こんどのは、とっても悲しい歌なの”と連絡が入ったのは、その次の次の日。
 ひぐらしが鳴いてて、誰もいなくて、駅に灯かりがついて、汽車は来ないの…って、
 そんなの書いて、どうするんですか、ねぇ。

 つづいて“次の曲は楽しいのよ”という連絡が入りました。あーよかった!
 マテバシイっていうの…と題を教えてくれましたが、それって何?…のカタツムリ。
 質問に答えて堀江さん曰く。“どんぐりの木よ。どんくりのなる木は何種類かあるけど、
 その中の一つなの。どんぐりの実はアク抜きしないと食べられないっていうけど、この
 マテバシイの実は、アク抜きしないで食べられるの” さすが食いしん坊!…と思ったら
 “こんもりまあるい大きな大きな木なの…やさしい木なのよ”


 12曲で曲集に…というと、あと4つ。

   “次は、どんな曲ですか?”
   “冬の炉辺みたいな、あったか〜い曲にしようかな”
   “囲炉裏ですか?”
   “あ、わらぶき屋根のお話じゃないの。”
   “じゃ、暖炉ですか”
   “いや、そうでもなく…”

 なかなか難しそうですね。まぁがんばって下さい。
 いずれCDにしたいそうで、それからがカタツムリの出番です。

 …とこうするうちに堀江さんは歌を2つと、ヴァイオリンの「子守歌」を作曲。
 同じくヴァイオリンの「ポニーテイル」と合わせて12曲の「堀江はるよ詩集」が完成。
 秋にはコンサートを…という企画がスタートしました。






  【コンサート】

 さて「堀江はるよのコンサート」は、11月4日に決まり、準備の始まりです。
 いよいよカタツムリの出番!


 堀江はるよさんの単独コンサートは1993年以来。16年ぶりの企画とあって、
 かたつむり出版全社を挙げて幸せムードに包まれ、はりきっております。
 堀江さんも“こんどはソロも弾くの!”と、嬉しそう。
 ピアノを弾くの、好きなんですね。

 ところがここに問題が一つ。原因は我が社の特殊事情です。

  なにしろ“社長以下総勢一名”なのだから、労使関係に問題のないことこの上なく、
  人事関係者には涙が出そうに羨ましい会社ではあろうけれど、社長が風邪をひけば
  社員全員が風邪をひく。(2000年までの私・恩赦かたつむり



 社長以下総勢1名の我が社にあっては、全社一心一体です。企画の進行とともに増える
 パソコン仕事にカタツムリが精を出すにつれて、堀江さんの肩が凝ってきました。
 
 “だいじじょ〜ぶよ、ホグすから”と堀江さん。毎日のように亀の子ポーズでひれ伏して、
 首を振って体操をしていますが、ホグす必要がなければ、もっと良いんじゃないかしらん。
 “ピアノのお稽古に差し支えるでしょ、ホームページのエッセイ、少しサボッたら?”と
 提案してみましたが、“そうねぇ…”と煮え切らないお返事。
 エッセイ書くの、好きなんですね。


 第一回の「堀江はるよの作品によるコンサート」の時は、事務はほとんどが手書きでした。
 助手をして下さった山本知子さんの手書きの記録ノートが、事務局に保存されています。
 パソコンが発達して様々な事が個人で出来るようになった分、考えてみるとカタツムリも
 堀江さんも、したいことが増えちゃったんですね。ご案内、プログラム、チケット、etc.
 あれもこれも、こんなふうにしたい…あんなふうにしたい…と思うこと多々。

 11月4日まで、今日から数えて89日です。
=8月8日現在。
 また、あれこれポツポツと、途中経過をご報告いたします。



 



  【近づくコンサート】

 「堀江はるよのコンサート」の日が近づきました。

 お蔭様で、お席はもう、ほぼ満席となりました。ありがとうございます。
 いらして下さるお一人お一人に、心から感謝申し上げます。


 カタツムリの仕事も一段落。チケットは既にお客様へ。
 A4二つ折り6頁のプログラムは、後は重ねて折って綴じるばかり。
 会場で特別販売するCDの、ジャケットのプリントアウトも終えました。


 今回は堀江はるよさんの単独コンサートとあって、カタツムリも張り切って企画を提出。
 「かたつむり出版・展示即売コーナー」も、その一つです。

 コーナーに並べるのは、これまでにリリースしたCD「ひらがなの手紙1〜3」に加えて、
 京都の青山音楽記念館でのライブ録音を含む特別版CD「堀江はるよ 1990〜93」、 
 自筆の楽譜にエッセイを添えた、旋律楽器とピアノのための小曲集「はるのむこうへ」と、
 同じく自筆譜に詩をを添えた、ギター曲集「こどものとき」、そしてCDでお馴染みの
 新田和繁さんのイラストによるグリーティングカードです。


 特別版CDのジャケットは堀江さんの手づくりです。表紙は1996年の堀江さん。
 ファンの方にお見せしたら“ウッソー!”と言われたと頭を抱えていましたが、
 誰しも昔は若いもの、まぁいいんじゃないでしょうか。
 CDを取り出すと、中には堀江さん描く…のカタツムリが走っています。
 かたつむり出版のキャラクターも、もう6匹になりました。

 並べてみましょう。一つ目はデザイナーさん作の、CDのための公式ロゴマーク。
 二つ目と三つ目は、同級生のM氏のお作、四つ目以下は、堀江はるよさんの作品です。


            
            



 手作業がほぼ完了して、堀江さんは毎日楽しそうにピアノを弾いています。

 当日のご衣裳は、“ファッションショーのデザイナーのスタイルよ“だそうで、
 例によって例の黒。“カットに行くの忘れないようにしなくちゃ”と呟いてますが、
 ナンとも…しゃれっ気のないことで…カタツムリといたしましては、ちと残念。
 でもその分は、梅津よし子さんと矢島榮子さんが補って下さることでしょう。

 





  【御礼】

 11月4日の「堀江はるよのコンサート」は、お蔭様で楽しく終了いたしました。
 ご来場の皆様、応援してくださった皆様に、心より感謝と御礼を申し上げます。

 堀江はるよさんは、“たのしかったぁ!”と幸せの溜息をつきながら、次なる仕事、
 「ひらがなの手紙4〜堀江はるよのコンサート」の録音の準備を始めています。
 今度のピアノはスタインウェイ。

 “プレイエルはフランス語を話したの。だから「駅」がシャンソンになったわ。
  今度はスタインウェイでしょ、どういうふうになるか知りたいの…”と、いささか
 不可解なことをつぶやきつつ、先日も日比谷の松尾スタジオに練習に行ってました。
 ここにはスタインウェイのコンサート用グランドピアノの練習室があります。

 カタツムリもネジリ鉢巻。「ひらがなの手紙4」の曲集部分の編集を終えて、
 これから年賀状の制作です。宛名とサインは堀江はるよさん。
 さて、25日までに発送できるかしらん?

 どうぞ皆様お体お大切に、良い年をお迎え下さい。



    …と書きましたのは昨年。

   2010年4月1日の現在は、三鷹市立芸術文化センターでの録音を終え、
   CDは、マスタリング→データの入稿→盤面のディスクチェックを終え、
   曲集部分は、エッセイと楽譜の校正→入稿→本紙校正→表紙の色校正と進んで、
   すべて終了。後はCD&曲集「ひらがなの手紙4」、製品の完成を待つばかり。
   A4の曲集に合わせて23cm×70cmにカットした梱包用の「プチプチ」が、
   10枚ずつのロールになって積み上げられています。
   このプチプチの山が、サーッと消えてくれると嬉しいのですが!

   発売は、予定の4月10日は少し遅れて、4月15日となりました。
   詳細は、こちらでご覧下さい。





   
   【発売!】

   CDとエッセイと楽譜の「ひらがなの手紙4」いよいよ発売です。

    “なんだか夢のようだわ”
    “そんなこと他の人のいるとこで言っちゃダメですよ”

    “売れるかなぁ…心配だわ”
    “そんなこと他所で言っちゃダメですよ”

    “でも正直、よくここまで来たと思うわ”
    “そんなこと言っちゃダメ、ここだけのお話にしといて下さいよ!”

    “いいのよ、ホントの話だもん
    “そうかな〜”


   かたつむり出版、社長以下総勢一名、全社を挙げて、
   お客様からのご連絡をお待ち申し上げております。






   【お蔭様で】

   …とこう、あれこれいたしまして数ヶ月。
   久々に堀江さんが何やらお手紙を書いています。


     “ホームページにも書きました清水の舞台、
      無事飛び降りることができまして、着地…”


   そうなんです。4月発売のCD&曲集「ひらがなの手紙4」は、思いのほか
   多くの方にお買い上げいただきまして、お蔭様で企画スタート時の些か緊張
   した状況を脱しました。応援して下さった皆様に心より感謝申し上げます。

   いまもポツリポツリとお申し込みのお葉書が届きます。
   様々なご感想もお送りいただいております。


     “全力投球しました。
      思い通りのものが作れて嬉しかったです。
      冒険でしたが、沢山のことを学びました。
      やって良かったなぁと思っています”
      

   社長さん、もうちょっとシッカリして欲しいんですが、仕方ありません。


     “久しぶりに五線紙に向かっていると、
      なんともいえない静かな気持になります”


   そうでしょうねぇ、あなた算数も社会も苦手だったものねぇ、
   いや、我が社のウィークポイントは徐々に改善するといたしまして、
   今後とも、かたつむり出版を宜しくお願い申し上げます。



      CD「ひらがなの手紙4」のご案内は、こちらでご覧下さい。




             〜 このコーナーの次回の更新予定は不明です。〜



                   
 かたつむり出版へのご連絡は、こちらへ




   
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