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九月の手紙
もしかして 月に うさぎが…と
思ってみなくなることが 文明なら
ちょっと 淋しい気がします。
それは
文明かもしれない。
でも 文化じゃない。
文明に圧されて 文化が
今 隅っこに 押しやられて行く
そんな気がして 淋しいです。
大好きだった祖父が 亡くなったとき
月は 祖父の顔に見えました。
ひとりで行く夜道を
月は一緒に 歩いてくれました。
せめて 今夜だけでも 窓辺に坐って
月に うさぎを 探してみませんか?
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堀江はるよ |
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どうぞ、のぞいてみて下さい。 |
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